V-RODが納車されて1ヶ月。慣らしもようやく終わりそろそろ遠くへ走りに行ってみたい衝動にかられるのだが、普段忙しい日々を送っているせいか、休日も相変わらず子供たちの相手をしているうちに一日が終わってしまう。これではイカンと思いながら「よしっ、明日の休みこそ。」と気合を入れなおす。
でも、どこへ行こうか。ふと思いついたのが「温泉」。まだ、季節は2月。寒いけれど長い時間このV-RODと走って冷えに冷えきった体を熱いお湯の中に沈めてみるか。
きっと「ジーン」と体中がしびれることだろう。久しくそんな思いはしたことがないのでちょっとした冒険だな。
明日の休みは、休日出勤の代休なので平日である。温泉地もたいして混んではいないだろう。と、決めた行き先は、群馬県の伊香保温泉。以前勤めていた会社で伊香保のふもとの町、渋川へ日帰り出張したことがありその時一緒にいった同僚が「木場さん、車でちょっと走ったところに露天風呂があるんですが、帰りに寄ってみませんか。」というので足をのばして入りに行ったことがある。もう、10年くらい前のことだろうか。懐かしさも手伝い道もよく覚えているので伊香保を目指してみることにした。

ショップの駐車場からスタート。バックビューも美しいV-ROD。
三郷から外環道にのる。「おおっ、今日は風が強いなあ。」「あれ、けっこう横に流される。」
うーん、V-RODの売りともいえるディッシュホイールが横風の影響を受けているのか。なるほど。少しペースを押さえよう。法定速度くらいなら大丈夫そうだし。先を急ぐこともあるまい。
外環道から練馬、大泉をぬけて関越道へと入る。風は、まだ強い。

かなり着込んでおまにフルフェイス。黒づくめである。
最初の休憩は、高坂SA。スタートから79km地点。
休憩したあとは、一気に渋川伊香保ICまで駆け抜ける。スタートからは150kmである。
目指す伊香保温泉までは、一般道を走りおよそ10km。
途中からなんと雪が路肩に現れる。まさか、伊香保まで登るうちにさらに雪があったりして!不安になりながらも周りの景色にはどんどん雪が。路面も雪が混じったグチャグチャ状態になってきた。「ああ、せっかくの新車がドロだらけ、トホホ・・・。」
10年前の記憶をたどりながら見覚えのある場所へ。「確か、この道を登って行ったような気がする。」でも、これ以上はオートバイで上るのは危ないかも。とりあえず、安全策ということで置いて歩くことにしました。
深まる雪を見ながら歩くこと約15分。ありました、露天風呂が。「ひぇー、こんなだったかな。」料金所で入浴料400円なりを支払う。扉を開けるとすぐ脱衣所と目の前に露天風呂。
ふんだんに厚着をしてきたので服を脱ぐのがまどろこしい。
「どぼーん。」「ふーっ、サイコーいい気分だぁー!」
期待していたとおり冷えた体がジーンとしびれる。「これ、これ、これを味わいたくて寒い中を走ってきたんだもんなあ。」と満足感に浸る。
まわりを見渡すとけっこう平日なのに客がいるなあ。若い4、5人組が2グループほど。
会話を聞いていると春休みの大学生が友人同士で旅行をしているという感じです。なるほど今はそういう時期か。楽しそうに屈託無く笑う学生さんたちを見るとちょっとうらやましい感じがしました。
それにしてもどんな場所にもウンチクをたれる人はいるもので、その学生さんたちを捕まえて「温泉の温度っていうのはだなぁ。わずか1度で感じ方が違ってしまうんだよ。」
「俺は熱いのが好き、いやぬるいのが好きって言ったって実際は計ってみると1度かせいぜい2度くらいしか変わんねえんだよ。なっ、わかるかニイチャンたち。」
へえ、そんなものか。と、つい私もウンチクおじさんの話に耳を傾けてしまった。
なんとか露天風呂に入っているシーンを写真に撮りたいと思い、人がいなくなるチャンスをうかがっていたのだが平日にもかかわらずいっこうに客は出たり入ったりで賑わっている。結局、1時間半も入ってどうにか写真を撮ることに成功。露天風呂でカメラを持ってソワソワしていたら、まるで女湯を盗撮しようと企んでいるように見られそうでヒヤヒヤしました。
体の芯まですっかり温まって上ってきた山道をV-RODを置いた場所まで下る。
榛名湖のほうに登ってみようかと試みたが、ほんの数百メートル先はもう雪で走行不可能。あきらめました。

さて、温泉といえば何でしょう。そう、「温泉饅頭」です。伊香保温泉名物「湯の花温泉饅頭」をお土産にと買ってみました。なんと、1個は、サービス。あんこがいっぱいで美味しい饅頭です。10個入りで750円なり。
もうひとつのすすめは、こちら。伊香保グリーン牧場のソフトクリーム。私は、これでもけっこうソフトクリーム通でして味にはうるさいんですよ。サービスエリアなどでもかなり美味いものはありますが、やはりこうした牧場直売のが間違いなく美味しいと思います。
濃厚な中にも深みのある乳製品特有の甘み。ここグリーン牧場のソフトクリームも十分な美味しさで堪能させてくれました。ちなみに値段は300円と味と量を考えると割安です。

さて、温泉にもゆっくりとつかり、饅頭やソフトクリームも食べたことだしそろそろ帰るか。午前8時に出て今は、午後1時。このまま、まっすぐ帰れば3時ちょいくらいには家に着くかな。
伊香保から渋川へはずっと下り。ほどなく関越道の渋川伊香保ICへ到着。
そういえば、お昼がまだだった。饅頭とソフトクリームで済ますにはちょっときびしい。
最初のPAで何か食べるか。駒寄PAに立ち寄ることに。
「ソースかつ丼」もいいなあ。何にしようかな。おお、これだな。駒寄名物「駒寄うどんセット」700円なり。
へえー、何このうどん?ひらべったい。こんなの初めて。でも、美味しい。ねぎ、にんじん、こんにゃく、だいこん、豚肉といった具がふんだんに入っていてボリュームや栄養バランスも抜群。そして、セットとして付いてくる「ミニかき揚げ丼」。かき揚げの上におろしがのっかって食感も香ばしく美味しい。

温泉に加え食べ物が美味しいとひとりのツーリングもグーンと満足度が高まるね。
腹ごしらえをしてあとは帰るばかり。来るときに吹いていた強風もおさまり、帰りは安心してV-RODのパワーを生かしてクルージングが楽しめました。
空冷のハーレーでしたら3,000回転くらいが心地いいところですが、V-RODの場合は5、000から6,000回転くらい回してあげると独特の加速感が味わえます。
お腹の下あたりから「ズーン」ともっていかれるような加速感と表現しましょうか。
これは、やみつきになります。
あとは、ワインディング。残念ながら今回は、雪のため伊香保温泉より上のワインディングを走ることができませんでしたが途中の緩いコーナーなどは他の空冷ハーレーには無い快適なコーナーリングを楽しむことができました。見た目とはだいぶ違うなあという走りの印象です。
ところで気になる燃費は、というと今回往復320km走って1Lあたり17kmと出ました。タンク容量が14Lちょっとなので200km走行を目安に給油をすればOKかなという感じです。200kmならライダーも休むにはちょうどイイので十分ロングツーリングに使える内容です。
まだまだ、走り始めたばかりのV-RODなので魅力を伝え切れませんが、これから走るたびに何を私に体験させてくれるか楽しみでしかたありません。
思えばある日、始まったV-RODへの想い。ショップに足を運び店長さんにたくさんの後押しをしてもらい妻への説得が成功。そして手に入れたV-RODでの初ツーリング。
現実にこんなになるとは夢のようですが、夢ではないのです。
この歳になってまた夢中になれるものを手に入れることができるとは思いませんでした。
木場勇治 45歳 会社員 愛車は2004 V-ROD(VRSCA)
次なるV-RODストーリーを探しに出発(だびだち)ます。
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